トラリピってイメージしているFXとどう違う?
個人的な主観が多分に含まれていますが、私がFXとは何かを理解した内容は以前記事にしました。
私がイメージしていたFXはそんな仕組みを用いて、自分自身で『今買う』『今売る』とPCに張り付いて取引を行うというものでした。
しかし、FXはFXでも、自動売買系であれば取引をシステムに任せることが可能とのこと。
その中で、トラリピを選んだのは単純に最初に目についたからなのですが、調べてみるとAI等によって市場予測を行うのではなく、市場の一定の法則を利用しているとのこと。AIでの予測が駄目というわけではないですが、そもそも信頼性のあるAIを用意できないので、そのままトラリピの運用を始めました。
正直マネースクウェアさんのHPで詳し説明されていますが、私なりの解釈を書きたいと思います。
ズバリ、トラリピってこういうことかな
最初にズバリ言いますと『細かく沢山注文して、いつか利益になるまで耐え続ける。』です。
順を追って説明します。
細かく注文
まず一例としてUSD/JPYの最近で値動きの激しかった時期のチャートを抜粋します。
下図はUSD/JPYの1日毎の終値をグラフにしたものです。
簡単にまとめれば、『A』から『B』へ急落した。その後『C』まで急騰したというものです。
この時一番利益を生む方法は『B』に100%の資金で『買い』を行い、『C』で『売る』事です。
しかし、ここで問題なのは『B』まで下がるという事を予測できないということです。
仮に『レート110』で100%の資金を投入していたら利益が少なくなります。
また、予想を『レート100』としていたらそもそも取引が行われません。
そこで行うのが細かく注文というもので、今回は『レート2USD毎に25%の資金で買い』とします。
では、それぞれの場合でどの程度の利益が出るのか概算ですが計算してみます。
前提:『B(最安値)』=102.4USD,『C(最高値)』=111.2USD,各種手数料は考慮せず
今まで挙げた例、三通りの利益は下記の様になります。
①『B(最安値)』を完璧に予想 880円
②最安値を『レート110』と予想 120円
③『レート2USD毎に25%の資金で買い』 420円
①『B(最安値)』を完璧に予想なんて出来るはずが有りません。
そう考えれば、予想を外して[②最安値を『レート110』と予想]となるより、細かく注文することが優れていると言えるでしょう。
いつか利益になるまで耐え続ける
これはチャートを見ていただければ一目瞭然です。
以下にUSD/JPYの2005/01~2020/08のチャートを示します。
このチャートが示すとおり、大雑把にですが『レート125~75』の間で推移しています。
その為、中間の『レート100』を堺とし、上の場合には売りで、下の場合には買いでポジションを持てば、いつか利益となるレートに推移していく筈なのです。
まとめ
まとめると、上記で説明した『細かく沢山注文』と『いつか利益になるまで耐え続ける』がチャートに貼り続けなくても利益を得られる理由であり、市場予測が出来なくても、分かってないまま資産運用が出来るのではと思い立った理由でもあります。
注意点としては、チャートが一定の範囲で推移している『レンジ相場』を形成しているのが大前提です。その為、仮にレンジの範囲がズレたり、そもそもレンジ相場が崩れる自体になると利益を生むどころか損失を積み重ねる可能性があります。
また、『細かく沢山注文』と『いつか利益になるまで耐え続ける』を行うにもそれ相応の資金が必要となり、無作為にポジションを持ってしまってはロスカット発生の危険性が出てきます。
『分かってないまま』といっても、これらの内容は最低限押さえてトラリピを運用していく必要が有ると考えています。